痴呆症の正しい症状別対応〜見当識障害編〜

見当識障害は、アルツハイマー型認知症で多く見られる症状です。物忘れに次いで起こりやすいとされている症状で、正しいサポートと対処が必要となります。

 

痴呆症の見当識障害とは

 

見当識障害とは、何の前触れもなく時間と場所が分からなくなるという症状です。例えば、外出をしている途中で今居る場所が急に分からなくなる、目が覚めた時に昼なのか夜なのか分からなくなる、といったことが起こります。

 

また、自分の家族の年齢が分からなくなり、本人を目の前にしても誰なのか認識できなくなる、ということも起こります。

 

痴呆症の見当識障害の対処法

 

時間の見当識に対しては、記録が重要となります。症状が初期の場合はカレンダーなど患者が目にする機会の多い場所に記録をし、同時に今日は何月の何日であるということを一緒に確認しましょう。

 

症状によっては文字を正しく把握することができなくなるため、声に出して確認するのが確実です。外の景色を見せたり日光を浴び、体感で今は汝であるということを認識させるようにしましょう。

 

場所の見当識に対しては、患者の混乱を招かないことが第一です。認識を強要すると混乱が起き、しばしば問題が起こります。

 

自分の家を認識できなくなった場合、自分の家であるということを強要せず、この場所は安全な場所であるということを第一に認識してもらいましょう。

 

転居や入院などで住んでいる環境が変わる場合、患者が見慣れている家具や思い出の品を持って行ってあげましょう。不安を起こさないように、周りの気配りが重要となります。